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もうすぐ定年。新しい生き方探し♪

スタートレックから学ぶリーダーシップからのトロッコ問題、塩狩峠、シン・ゴジラ

スタートレックが好きである。

特にジャン・リュック・ピカード艦長が指揮する宇宙船U.S.S.エンタープライズ号を舞台とした新スタートレックネクストジェネレーション](TNG)。

ひとつの都市のような宇宙船に住まう部下やその家族の命を守り、惑星連邦のミッションもこなしてゆくピカード艦長人間性、苦悩、決断は見ている私たちに勇気を与える。私はピカード艦長からリーダーシップを学んだといっても過言ではない(もしかすると、かなり、過言かもしれない・・)。

 

ピカード艦長の話ではないし記憶は曖昧だが、リーダーシップに関わる印象的な回があった。カウンセラーのディアナ・トロイの艦長クラスへの昇格試験で、艦の緊急事態への対応の実技試験がある。トロイはなかなか合格しない。そして最後にわかった。艦を助けるためには、クルーの1人に生きて帰って来れない任務を命じなければならないという「正解」。

 組織のトップとはリーダーシップとは、そんな決断をするということか!と胸に響いた。

 

ロッコ問題が話題になっている。

「世の中には正解がない問題もある」という意見もあるが、この場合、何らかの「正解」を出さなければならないだろう。トロッコはこちらに向かっているのだから。

そこで犠牲者が1人なのか3人なのか、艦長だったら非情ともいえる決断をする。艦長の決断がその場の「正解」。艦長は、論理的思考の枠を超えるとき、最後は自身の哲学を信じて苦渋の判断を行うのだと思う。(スタートレックの場合、いざとなったら、全員「転送」すれば済むことだが。)

 

そんなキビシイ決断の場面を思い出した。

一つは三浦綾子の「塩狩峠」。読んだのは高校生の頃だったかもしれない。暴走した車両の乗客を守るため、自らレールに飛び降りて下敷きになった鉄道員のお話。キリスト教の愛と信仰ゆえの美しく悲しいお話。当時、かなりショックだった。重たかった。

(ふと気づいたけど、1人犠牲になればよいのであれば、ディアナ・トロイが自ら行けば済むって正解もあるんだな・・・。混乱してきた。)

もう一つはシン・ゴジラ。住民たちが必死で避難して、ヨシ!攻撃だ!って時に、逃げ遅れたご老人を発見。司令部トップは火器の発射命令をパイロットに対して出せなかった。もし、この段階でご老人を犠牲にしてゴジラをやっつけていれば、その後の被害も発生しなかったであろうに(映画は短くなっちゃうね)。が、「たられば」の要素も含め、これも当該ご老人家族から見れば「大正解」なんだろうなあ。

 

ドラマや映画、本を通した、こんな極限のシミュレーションで、私のリーダーシップはますます磨かれていくのであった。妄想注意。