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もうすぐ定年。新しい生き方探し♪

「ど忘れ」に惹かれてセレンディピテイなエピファニー

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「ど忘れをチャンスに変える 思い出す力」

読んでよかった。

 本のタイトルからは計り知れない、50代後半趣味なし特技なしの私に勇気と希望とモチベーションを与えてくれる内容だった。まさに私が読むべき本。出会えた幸運。セレンディピティエピファニー

Motive  ~読もうと思ったワケ~

友人と飲んでいた時の会話「茂木さんがセレンディピティをつかむことが大事って言ってたよ」が気になって、ググっていたらこの本がでてきた。ど忘れ世代がターゲット?ど忘れ防止トレーニング?だったら読んでみるかーと思いつつ、ポチリ。

 Before ~読む前の私~ 

歳をとると体力も集中力も記憶力も衰えて、どんな私になるのかしら。この30余年家と会社の往復で人に誇れる趣味も特技もなくて。慌てて趣味探ししてるけど、どこまでやったら「趣味」っていえるんだろ。夢もない、特にやりたいこともない、ブログのネタもない。夫と二人。子もなく孫も来ない。

 Awareness ~気づきがあった!~ 

過去を思い出すことは創造性につながる。過去にやりたかったこと、過去にやれなかったことを思い出して、完全な形でなくてもいいから、いろいろやっていいんだ。好きなことをやればいいんだ。5歳児みたく世間でどう思われるとか、それが先々どう役に立つかなんて関係なく楽しんでいい。お金にならなくていい。教科書や先生や資格も関係なし。インターネットもあるし自分一人で学んでいけばいい。

Action ~これからの私~

早速、過去を振り返ってみたら、やりたいことや気になっていることが、たくさんあるではないの!

学生時代、美術史のテスト100点だったっけ。そういえばヨーロッパの絵画や天に向かってそびえ立つゴシック建築の教会が好き。数学が好き。「学問」としての数学もあるけど数学を趣味にするってどういうこと?って思うばかりで何も手に取ってこなかった。写真を撮るのが好き。タブレットでイラスト描きたい。詩を書いてみたい。エッセイって書けるかな。TOKYO2020あるし英会話をもっとできるようになりたい。リビングと庭を整えてアウトドアリビング楽しみたい。もっとバラを咲かせたい。哲学、心理学、知りたい。ATSのファシリテーターやりたい。アメリカの西海岸をコンバーチブルで走ってみたい。ドイツのアウトバーン行ってみたい。イギリスの寒々とした海岸で風に吹かれてみたい。 

5歳児のように野生の知性をもって、つまみ食いでもいいから、まずDO。そしてOUTPUTしてワクワクしたい。楽しいと感じること、満足感に繋がることを夢中で続けていければ幸せだなあ。

 やりたいことがいっぱいで、会社に行っているヒマはないんじゃあないの!?

・・・単純、短絡的な5歳児化に要注意。

スタートレックからの・・・生命の起源

スタートレックは太陽系外の宇宙を舞台にしている。

地球人、多毛なクリンゴン人、前髪ぱつぱつロミュラン人、なんだかかっこいいカーデシア人などなどが繰り広げる、領土争い、外交、旅行、考古学探求・・。

毎回のテーマ(時に映画のテーマ)が地球上の国と国、小ぶりな話の時には村と村とのお話を膨らませて「無限に広がる大宇宙の冒険物語」にしているなあと思っていた。

(記憶は曖昧だが)あるエピソードでは、各種族が謎の宝物(かなにか)を追って惑星にたどり着く。そこでみんなで一緒に見たものは、うすらぼんやりと3D映像で映し出されたヒト型生命体。そのヒトが言う。

「実は私たちが生命の種を蒔いたのですよ~、みんな宇宙の各地で進化して今の種族になったのだから仲良くしなさいね〜」と。

そうか。肌の色は違っても根っこはつながっている同じ人類なのだから、人類は兄弟、みんな仲良くってことかーと地球規模に解釈して納得。

 

先日、NHKスペシャル スペース・スペクタクル「見えた!ブラックホールの謎」をみた。

ブラックホールは全ての物質を飲み込んでいく暗黒の天体だと思っていたが、宇宙ができたばかりの100億年前、ものすごい勢いでジェットを吐き出して宇宙の隅々に物質を運んだ、言い換えると宇宙の元素を均一に混ぜた、つまり元素の比率が宇宙のどこも同じになった、らしい。この元素が生命の素になった。

おやや!?

 

さっき、ネットを見ていたら「パンスペルミア説」というものがあることを知った。

地球上の生命は宇宙を漂っていた微生物などの生命の種(DNA)から誕生したという仮説。おまけに、スタートレックはその説をとっていた。科学の裏付けをもっていた。登場する異星人は俳優が人間だからヒト型という単純なワケではなかったんだ!

ああ、そういえば、ガミラス人もゼントラーディ人もラムちゃんも、パンスペルミア説に因るところのヒト型だ。

 

一見関係なさそうなモノごとのつながりが見えた時、まったく新しい単語を知った時って、思いのほか興奮するものですねえ!

 

 

夫のこと・・・お顔の動物さんたち

夫は地味で控えめ、真面目な人物。

ある日、じっと私の顔を見て

「でか子ちゃんのお顔には、いろんな動物さんがいるね〜」

「え?」

「ブタさんとー、ワンちゃんとー、クマさん。」

「う・・・。」

鼻が丸くて、両頰が垂れ、目の下にはたるみってことね。

子どもことばで純真さを装い、核心をつくご指摘。

 

鼻の丸さは生まれつきだから、どうしようもない。

ワンちゃんもクマさんも居ついてしまって、どうしようもないのよぉ!

 

スタートレックから学ぶリーダーシップからのトロッコ問題、塩狩峠、シン・ゴジラ

スタートレックが好きである。

特にジャン・リュック・ピカード艦長が指揮する宇宙船U.S.S.エンタープライズ号を舞台とした新スタートレックネクストジェネレーション](TNG)。

ひとつの都市のような宇宙船に住まう部下やその家族の命を守り、惑星連邦のミッションもこなしてゆくピカード艦長人間性、苦悩、決断は見ている私たちに勇気を与える。私はピカード艦長からリーダーシップを学んだといっても過言ではない(もしかすると、かなり、過言かもしれない・・)。

 

ピカード艦長の話ではないし記憶は曖昧だが、リーダーシップに関わる印象的な回があった。カウンセラーのディアナ・トロイの艦長クラスへの昇格試験で、艦の緊急事態への対応の実技試験がある。トロイはなかなか合格しない。そして最後にわかった。艦を助けるためには、クルーの1人に生きて帰って来れない任務を命じなければならないという「正解」。

 組織のトップとはリーダーシップとは、そんな決断をするということか!と胸に響いた。

 

ロッコ問題が話題になっている。

「世の中には正解がない問題もある」という意見もあるが、この場合、何らかの「正解」を出さなければならないだろう。トロッコはこちらに向かっているのだから。

そこで犠牲者が1人なのか3人なのか、艦長だったら非情ともいえる決断をする。艦長の決断がその場の「正解」。艦長は、論理的思考の枠を超えるとき、最後は自身の哲学を信じて苦渋の判断を行うのだと思う。(スタートレックの場合、いざとなったら、全員「転送」すれば済むことだが。)

 

そんなキビシイ決断の場面を思い出した。

一つは三浦綾子の「塩狩峠」。読んだのは高校生の頃だったかもしれない。暴走した車両の乗客を守るため、自らレールに飛び降りて下敷きになった鉄道員のお話。キリスト教の愛と信仰ゆえの美しく悲しいお話。当時、かなりショックだった。重たかった。

(ふと気づいたけど、1人犠牲になればよいのであれば、ディアナ・トロイが自ら行けば済むって正解もあるんだな・・・。混乱してきた。)

もう一つはシン・ゴジラ。住民たちが必死で避難して、ヨシ!攻撃だ!って時に、逃げ遅れたご老人を発見。司令部トップは火器の発射命令をパイロットに対して出せなかった。もし、この段階でご老人を犠牲にしてゴジラをやっつけていれば、その後の被害も発生しなかったであろうに(映画は短くなっちゃうね)。が、「たられば」の要素も含め、これも当該ご老人家族から見れば「大正解」なんだろうなあ。

 

ドラマや映画、本を通した、こんな極限のシミュレーションで、私のリーダーシップはますます磨かれていくのであった。妄想注意。

 

 

シニアの合唱団が輝いていた話

会社の先輩が出演するというので、混声合唱団の定期演奏会をひとり聴きに行った。音楽もさることながら、「定年後、どんなことをなさっているのかしら」と、正直なところ、そちらへの興味もあって。

 

もちろん音楽は良かった。唱歌のメドレー、シューベルトなど、直前まで会社にいてささくれ立っていた心が洗われた。涙が出そうになった。

 

でも、もっと心に響いたのは歌っている皆さんだった。思いのほかシニアの方、かなりシニアの方々がほとんどで、入場の時よろけそうだったり、30㎝ほどの段をやっとこさと上ったり。が、壇上に並んで立ち、歌っている姿に命の輝きが見えた。消え入る前の最後の輝きじゃない。人生を楽しんでる。女性は優雅で、男性は知性がにじんでいる。仲間とこのステージに向けて一生懸命練習を重ねたに違いない。あの場でぽっくり倒れても、きっと微笑んでいる・・・そんな方々。

かくありたい。

 

そういえば、衣装は統一された美しいもので各ステージでそれぞれ変えていた。男性は胸ポケットにチーフ、女性はネックレスやコサージュまでお揃い。ちゃんとお金をかけて趣味を楽しむ余裕のある紳士淑女の方々。

かくありたい!!

 

キャリコンと占い師

先日、去年一緒にキャリコンについて勉強した女子4人(20代1名、40代2名、最年長は50代後半の私)でランチ。

たった数か月のブランクなのに、彼女たちのキャリアは1ステップ前進していた!

 

20代さんは結婚し新たな人生をスタートさせ、40代①さんはキャリコン関連の新たなお仕事のほか特技を活かしてライターに。

40代②さんは・・・「占い師」になっていた!

おお、そんな「仕事」も世の中にはあったなあ。

 

もともと占いが好きでタロットなどやっていたところにご縁があって、更に伝統的技法(?)を学んで晴れて占い師を職にしたらしい。

彼女は傾聴の技法や心理学を学んだその上に、社労士の資格を持っている。

最強の占い師になるに違いない。

 

「起業しようか、どうしようかと迷ってしまって・・・」

「占ってみましょう。・・・・・〇〇〇とでてますよ。」

「じゃあ、ぼく頑張ってみます!」

「あ、法人を立ち上げた場合、社会保険への加入義務があってね、、、」

 

就職に悩む女子大生も来れば、転職を考える管理職男性も来るだろう。

キャリコンも占い師も、悩める方々と対面して本人の「気づき」を促すところが、とても似ている(占ってもらったことがないので想像だけど)。

だけど、占い師のほうが相談料をカッキリいただきやすいような気がするなあ。。。

 

ちなみに、私のキャリアには何の変化もなし。

でも、ここにきて「いろんな仕事をやってみたいなあ」という思いが、生まれて初めてわいてきた。

まず、彼女に占ってもらうのがいいかな。

 

 

夫のこと・・・いいまつがえ

夫は、日本語が上手くない。

「ひとつまみの人間」

・・・それを言うなら「ひと握り」?

確かにひと握りよりひとつまみの方が希少感がある。

「虫の便り」「風の知らせ」

・・・虫さんがお手紙書いたのかな。

遠くから吹いてくる風がそれを知らせてくれたのか。5歳児のファンタジーかい。

 

糸井重里ほぼ日手帳の各ページの下の方のコラムに時々「いいまつがい」と題して、くすっと笑えるお話が載っている。採用されないかしら。

 

しばしば、いいまつがえてしまう夫は50半ば過ぎのれっきとした日本人。

次回のいいまつがいが待たれる。